
▼六月下旬、「某メーカーが段ボールの建値を上げるのではないか」との観測が問屋の間で拡がった。納入問屋を集めた会での積極発言が端を発したとのこと。一方、ある大手問屋に聞くと「(値上げが)あるとしても秋頃ではないか」と直近の値上げの可能性を否定した。二〇一四年五月以来、建値改正の動きはない。
▼段ボールは問屋店頭でキロ十五円がオフィシャル価格。輸出価格は米国の影響や円安で上向き、再び問屋の手取りが二十一円台に乗せた。内外格差は六円以上。昨年から国内メーカーが進めてきた段ボール原紙や段ボール箱の製品値上げはおおむね浸透した。内外格差の拡がりと製品価格の改善で、古紙の建値上げの素地は整ったともいえる。
▼輸出価格並みの極端な購入価格は一部だとしても、すでに実勢相場は上がったとの見方は共通する。ただ「建値では一トンも買えない」と言うメーカーと、「建値でも一部買っている」と言うメーカーの間で、微妙な温度差はある。需給がタイトな都市部で中心に買い集めるか、地方を含め広く調達するかの違いがあるからだ。こうした意味で事実上、全国一律価格も崩れた。仕入れが連動するので「建値はこのまま、上乗せ分を増やして」との意見が問屋の大勢を占めるが。
2025年11月03日
		 コラム「虎視」
        前回古紙ヤードマップを発行したのが2020年5月だが、この5年の間に古紙を取り巻く状況は一変した。
[...]
2025年10月27日
		 コラム「虎視」
        今回は山﨑紙源センター特集。社名は「やまさきかみげんセンター」と読む。「やまさき」を「やまざき」、「かみげん」[...]
2025年10月27日
		 ちょっとブレイク
        10月21日、衆議院の首相指名選挙で過半数を得票し、第104代首相に高市早苗氏が選出された。日本の憲政史上初め[...]
2025年10月20日
		 コラム「虎視」
        古紙ヤードマップは先代創業者が本紙創刊時から考案していたもので、いつかは日本全国の古紙ヤードを一覧にして冊子に[...]