2004年4月5日 オピニオン » 585号

コラム「虎視」 585号

コラム「虎視」

▼大都市ほど古紙を含めた資源物のリサイクルが遅れている。4月から校区紙リサイクルステーション事業を立ち上げる福岡市の平成14年度の集団回収による古紙回収量は3万トン。1世帯当たりの古紙回収量は50キロである。同年度の14大都市の平均は81キロだったので、これを下回る。福岡市は集団回収にも助成金額を増額し、二本立て回収で将来、年間6万トンの古紙回収を実現したいとしている。つまりー世帯当たり100キロ回収が目標だ。

▼大都市でも例外は名古屋市。1世帯当たりの古紙回収量は、三本立て回収(集団回収、学区回収、分別収集、ただし分別収集の対象は古紙では紙製容器のみ)で150キロである。東京都23区は111キロだったが、分別収集には抜き取りが絡む。実際は名古屋市と同様の150キロ前後集まっていると推定される。

▼14大都市で1世帯当たりの古紙回収量が100キロを上回るのは、さいたま市を加えた3市のみだった。ちなみに家庭から排出される古紙はどれくらいか。新聞(チラシを含む)だけで月10キロ、年間で120キロが排出されており、これに雑誌と段ボールを加えると一世帯当たりの排出量はおよそ200キロ。従って150キロは大都市としては高水準の回収量といえよう。

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