
▼分別収集で雑誌と一緒に雑がみを集める自治体が増えてきた。4月から18区全区に拡大して月1回の古紙の分別収集を開始する横浜市もしかり。雑がみとは雑誌以外の古紙で、包装紙、紙袋、紙箱、OA用紙、チラシなどを指す。横浜市が現在、6区で分別収集している古紙の中身をみると、2割が雑がみ、3割が雑誌である。つまり半分が雑誌・雑がみというわけだ。仮に年間6万トンの古紙が初年度で集まれば、うち3万トンが雑誌・雑がみで占有されることになるだろう。
▼古紙再生促進センターは過日、品質規格専門委員会で新銘柄に雑がみとオフィスペーパーを設けた。オフィスペーパーはミックスやパックとして国内外にすでに市場を持つが、雑がみの市場はこれからといえよう。国内メーカーは雑誌に雑がみが混じり、雑誌自体の品質がますます低下することに大きな危惧を抱いている。
▼米国の古紙輸出をみると、ミックスが段ボールを上回っている。昨年の場合、中国を始めとして452万トンも輸出された。輸出品目のトップにあるが、米国のミックスとは新聞や段ボールが混ざったミックスである。日本の雑がみとは中身が違う。今後、雑誌と混ざった雑がみが輸出市場で日本流ミックスとして認知されるのかどうか。
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