▼中国の昨年の紙・板紙生産量は前年比20.4%増の4,863万トンだった。2010年には6,000万トンの生産量(日本の倍)に達するとの見方はますます現実味を帯びるようになった。前年に比べて800万トン以上も紙・板紙生産量が伸びたのだから、古紙輸入が300万トン増えるぐらいは驚くに値しないか。今年も紙で180万トン、板紙で285万トンの能力増投資が行われている。ナインドラゴンの太倉2号機をカウントしていなかったので、板紙だけで330万トンの大増産になる。
▼中国で年産100万トン以上の生産能力を持つのは現在6社、今年フワタイが加わるので7社。10万トン以上100万トン以下の中堅企業をまとめたのが4面の表だ。本紙が訪問したり、手元の資料からまとめたものだが、雨後の筍のように新設マシンができているので、中堅メーカー数もどんどん膨らんでいるとみられる。ただ年産10万トン以下の中小零細企業が数では圧倒的に多いのが中国の現実だろう。
▼軌道に乗ったレンゴーや日本製紙の板紙合弁事業と違い、洋紙事業は出鼻をくじかれた。日本製紙が河北省承徳市での合弁事業から撤退する。王子製紙は南通市に単独で印刷用紙の大型工場建設を進めようとしたが、パルプ工場の建設許可がいまだ降りない。
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