愛媛県四国中央市で紙づくりが始まったのは江戸時代半ばの1750年頃と言われている。豊富な水と原料に恵まれたことで、国内屈指の紙産地として大きな発展を遂げた。現在、紙関連の製品出荷額としては、四国中央市が19年連続で全国1位となっている(2位は静岡県富士市)。
▼民事再生を申請した丸住製紙は、1919年に手漉き和紙業として創業。戦中に統合されたが、戦後の46年に丸井製紙・第二工場が丸住製紙として分離独立した。51年に三和パルプ・金生工場を買収して第二工場とし、新聞用紙の生産を開始。54年には、以前は統合されていた丸井製紙の倒産した工場を買収して川之江工場とした。その後はパルプ・古紙利用の設備を順次拡張し、大王製紙に次ぐ四国ナンバー2の製紙メーカーに成長していった。
▼また愛媛県はかつては日本有数の銅の産地として栄えた。京都の商店だった住友家は、銅の精錬から財を築いたが、その礎になったのが愛媛県新居浜市にあった別子銅山である。1691年に開かれたこの銅山は、民間唯一の銅山だった。住友家は、銅の採鉱・精錬のために住友重機械、坑道の支柱用材木の加工と植林用に住友林業、精錬工程で出るガスの有効利用のために住友化学を設立した。
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