
忙しい師走の折り、不覚にもスマホを新幹線に置き忘れた。京都駅で下車してすぐ気付いたので、乗務員に探索してもらい、ほどなく捕獲。だが、端末だけが東京に向かったのだった。
その日、会食した古紙問屋さんからはこの機会にスマホを手放してみたら?と無茶な提案をされたり、妻からは家族への愛は忘れないでね!と意味深な言葉を投げかけられたり。金曜夕刻の出来事だったが、スマホなしのアナログ生活を強いられる週末となった。
何より不便さを感じたのは、地図アプリの存在だった。約束のあった目的地へ向かうことはもちろん、移動にかかる時間を前もって知ることができない。いわずもがなスマホは数多くの機能を担う。連絡、記録、記憶、決済、学習、娯楽等々、もはやライフラインと化した。ほんの20年ほど前のスマホがなかった生活に戻ることは不可能だろう。
各段に便利になった一方で、大量の情報の洪水にさらされている感覚もある。現代人の脳はスマホによって常に覚醒し、へとへとに疲れているのではないか。ちなみに、駅員の方によると、新幹線だけで一日1千~2千件の忘れ物を処理しているそう。我がスマホに再会するまで、駅へ回収に行って、受付でも長蛇の列に並ぶ覚悟が要る。スマホ疲れでスマホだけは忘れぬようご注意を。
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