
2000年代の中国の製紙業の発展は驚異的な増設スピードで、瞬く間に世界一の製紙大国となった。
▼この驚異的な生産増のスピードに追い付いてきたのが、古紙原料供給の調達スピードである。世界中の古紙を買い集めて中国に持っていく力は、他の追随を許さなかった。中国の古紙輸入量の最多は12年の3007万トン。当時の世界全体の古紙輸出量は5890万トンだったので、51%を中国が占めていた。そういう意味では、今年3月に売却した北越コーポの江門星輝造紙は、常に古紙供給力が頭痛の種だったと言える。
▼当時中国商人が世界の古紙流通を席巻していたが、日本の問屋が恐れていたのが、日本各地に中国系古紙ヤードがどんどん増えていくことだった。ちなみに鉄スクラップや雑品、廃プラ関連は中国系ヤードが全国各地に増えた。その中で古紙に関しては、中国人はそこまで商圏を取りに来なかった。その理由は、以前豊通が千葉にヤードを出して、他の問屋から総スカンを食らった時の理由と同じ。自前でヤードをやるよりも、商社に徹した方が取引量が増えるという計算が中国人にあった。また他の資源物よりもローカル商売であり、家庭からの排出や自治体入札が多いことも、他国プレイヤーの阻害要因である。
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