マレーシアの経済発展は目覚ましいが、製紙業の発展も目覚ましいものがある。11年前に訪問した時は、王子グループのGSPPが同国で最大の生産量を誇る製紙メーカーだったが、今や中国系製紙メーカーが大増設を進めている。
▼今回、中国・浙江省に本社がある景興紙業のマレーシア工場を訪問したいというのが、第一の目的だった。しかし結局視察はできなかった。「第二期工事が始まったため」ということが理由で、第二期工事が終わる25年の秋以降なら可能という話だった。工事に入ったということもあるが、やはり中国やインド、東南アジアの景気があまり良くないことから、稼働率がそれほど上がらず、視察を断っているのではという話も現地筋から聞こえてきた。
▼またもう1社、日本のOMG(選別した雑誌古紙)を多く使っている中華系のXSD(勝大紙業)にも行きたかったのだが、こちらはペナンの近郊にあって遠いことから、結局スケジュールが合わずに断念した。日本の雑誌古紙の使用状況や原料事情、白板紙の需給状況等、様々な話を聞きたかった。元々は中国の富陽にあった製紙メーカーだが、中国が環境汚染を理由に富陽の中小メーカーを一掃したことにより、海外に拠点を移している。
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