▼ある関係者と電話で話していたら「最近は古紙を制する者は紙を制す」といわれるようになったと語る。かってこの格言は紙全般ではなく板紙を指したけれど、これを耳にしたのは何10年ぶりだろう。流行したのは1970年代だったという記憶がある。30年以上もお蔵に入っていた格言が現在に復活してきた!
▼数年前、流しのちり紙交換のスピーカーの声を懐かしく聴いたが、いまや頻繁に耳にするようになった。しかし、これは関西だけの特異な現象で、関東の問屋さんにこの話をすると怪訝な顔をされる。この狭い日本でちり交がいなくなった地域と、彼らの回収に依存している地域があるなんて。
▼名古屋市の家庭から排出される可燃ごみの分析によると、その一割が資源化できる雑がみだった。名古屋市といえば、大都市で唯一紙製容器包装を分別収集しているが、それでもまだ一割も雑がみが残っているというわけだ。紙製容器を収集していない他の大都市なら可燃ごみに大量の雑がみが混入しているだろう。ちり紙交換では雑がみ回収はムリ。日本の家庭は新聞、雑誌、段ボール、紙パックを出すことになれていても、雑がみを分別して出すことに慣れていないからだ。雑がみ回収は行政のバックアップを必要とする。
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