2007年5月21日 オピニオン » 738号

コラム「虎視」 738号

コラム「虎視」

▼前々号でも触れたように排出先別に古紙を大別すると、事業系、家庭系、産業系の3つに分けることができる。なかでも事業系が半分を占め、事業系古紙としてもっとも沢山集まるのが段ボールである。段ボールの大口の排出先としてはデパート、スーパー、配送センターなどがある。今回、ショッピングセンター(SC)を採り上げたが、総売上高がデパート、スーパーを上回っているのにびっくり。

▼SCとはデパートやスーパーを核店舗として、専門店、飲食店、サービス業など、いろんな店舗が入った複合商業施設のこと。1930年代に米国で誕生し、わが国に初めて登場したのは東京都世田谷区の玉川高島屋SC。オープンは69年(昭和44年)だった。
このSC、全小売業に占める売上高は79年には8%足らずだったが、05年には21%に。百貨店とスーパーを併せた売上高を凌ぐ存在に成長を遂げた。

▼デパート、スーパーで1店舗当たり発生する段ボール古紙の量は1日平均1トンという。1ヵ月で30トン程度。多い店舗で月50~60トン、月100トン発生する店舗はないというのが関係筋の話。一方、SCの商業施設面積はデパート、スーパーを上回る。段ボールが月100トン発生するSCがあるのかどうか。

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