▼前々号でも触れたように排出先別に古紙を大別すると、事業系、家庭系、産業系の3つに分けることができる。なかでも事業系が半分を占め、事業系古紙としてもっとも沢山集まるのが段ボールである。段ボールの大口の排出先としてはデパート、スーパー、配送センターなどがある。今回、ショッピングセンター(SC)を採り上げたが、総売上高がデパート、スーパーを上回っているのにびっくり。
▼SCとはデパートやスーパーを核店舗として、専門店、飲食店、サービス業など、いろんな店舗が入った複合商業施設のこと。1930年代に米国で誕生し、わが国に初めて登場したのは東京都世田谷区の玉川高島屋SC。オープンは69年(昭和44年)だった。
このSC、全小売業に占める売上高は79年には8%足らずだったが、05年には21%に。百貨店とスーパーを併せた売上高を凌ぐ存在に成長を遂げた。
▼デパート、スーパーで1店舗当たり発生する段ボール古紙の量は1日平均1トンという。1ヵ月で30トン程度。多い店舗で月50~60トン、月100トン発生する店舗はないというのが関係筋の話。一方、SCの商業施設面積はデパート、スーパーを上回る。段ボールが月100トン発生するSCがあるのかどうか。
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
[...]
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]
2025年07月07日
コラム「虎視」
段ボール古紙の調達価格が、段原紙の市況上昇のなか、据え置かれている。段原紙は2017年以降、5回目となる値上げ[...]