2007年5月28日 オピニオン » 739号

コラム「虎視」 739号

コラム「虎視」

▼全国牛乳容器環境協議会によると、家庭から回収される紙パック量(05年度)は4.8万トン。店頭回収2.5万トン、市町村回収(行政回収)1.3万トン、集団回収1万トン。半分を占めるのが店頭回収である。この店頭回収の主役は生協やスーパーであって、コンビニが店頭回収を行うことはなかった。ちなみに紙パックは学校給食用が7,000トン、産業損紙が3.6万トンで、国内全体では9.1万トン回収されている。

▼紙パックの店頭回収を最初に手がけたのは生協だろう。洗って切って乾かすという手間のかかる作業をしたのは、消費者が生協の会員でもあったから。それがスーパーなどの他の小売業にも波及した。店頭回収とは縁がなかったコンビニだが、セイコーマートが初めて紙パックを集める。それだけでも珍しいのに、家庭で発生する新聞、雑誌、ダンボールまで集め始めた。

▼大手小売業では大量のダンボールが発生する。それは店舗内への商品搬入にともなうもので家庭の古紙を集めるのとは性格がまるで違う。同社は1971年に日本で初めてコンビニを始めた元祖ともいわれる。その後、コンビニの店舗が全国各地に拡がっていったように、家庭古紙の回収もセイコーマートが発端となって他のコンビニに波及する?

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