創業者の父は「男は自分で進む道を決めるべき」と話していた。自分で決めたこと・話したこと・書いたこと・行動に対して責任を取る。人間として社会人として当り前のことを、自分自身で気付くように促した。
▼「物書き」としてどうあるべきかということは、父は言葉では示さなかった。私なりの解釈では、「物書きは文字で全てを表現するべき」だと考えている。全て書いたことは広まるし、記録として残る。そして情報化社会で多様な人間が溢れる中で、情報の取捨選択は自分の判断で行わなければならない。しかし慎重過ぎる内容では読み物として面白くない。過激過ぎず、慎重過ぎずのバランス感覚が求められる。
▼慶応大学の安藤寿康教授は、人間が先天的に受け継ぐ遺伝的才能と、後天的に発達する環境的要素の割合を示した論文を発表している。例えば身体的な特徴は8~9割が遺伝で決まる。知能や学業成績は5~7割、性格は4~5割である。その中の才能の項目では、音楽的才能は9割、数学とスポーツは8割強、そして執筆が8割と高い。執筆がこれだけ遺伝的な要素が強いとは、最近まで知らなかった。父から受け継いだ執筆の才能を今後も発揮できるように、兄弟で力を併せて更に精進していきたい。
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