2008年8月、車で名古屋市内から愛知県知多市にあるIHI知多・E&Mに向かっていた。同所はIHIと関商店の合弁会社で、RPFの大型製造施設だった(現在は閉鎖)。そこに向かう途中で偶然、オノセイ・東海リサイクルセンターの看板に目が留まった。
▼大きな看板にはこう書かれていた。「日本初のポイント制古紙回収を導入」。一般の消費者が持ってきた古紙の重量を量り、その重量によってポイントで還元する仕組みだ。車で台貫を通り、ゲートで端末にカードを差し込む。古紙を降ろす前後の重量差をカウントして、カードにポイントが付与される。500ポイント貯まると500円分の商品券が貰えるというもので、この時は1キロ3ポイントだった。
▼無人でも対応できるということで、これからの古紙の掘り起こしに一役買うだろうと感じた。翌週、これらの機械端末を開発・販売している㈱ジェネシスの柏本社長と面会し、三重県内でポイント制古紙回収システムを導入している3ヵ所の拠点を案内して貰った。この時から15年半。ポイント回収は大きな進化を遂げながら、全国で2000ヵ所以上に展開されている。次週以降、各社による最新のポイント回収の動向を特集したい。
2024年12月09日
コラム「虎視」
マレーシアの経済発展は目覚ましいが、製紙業の発展も目覚ましいものがある。11年前に訪問した時は、王子グループの[...]
2024年12月02日
コラム「虎視」
働き方改革によって古紙業界ではドライバー不足に陥る懸念があった。時間外労働の上限規制(年間960時間)が敷かれ[...]
2024年12月02日
ちょっとブレイク
母がヒッポファミリークラブという多言語の国際交流クラブに入っていたので、海外からのホームステイを積極的に受け入[...]
2024年11月25日
コラム「虎視」
古紙の源泉となる紙の需要にもトレンドがある。雑誌は販売部数が減り、広告も減り、そして売るための書店も減っていく[...]