2024年1月29日 オピニオン » 1559号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 2008年8月、車で名古屋市内から愛知県知多市にあるIHI知多・E&Mに向かっていた。同所はIHIと関商店の合弁会社で、RPFの大型製造施設だった(現在は閉鎖)。そこに向かう途中で偶然、オノセイ・東海リサイクルセンターの看板に目が留まった。

▼大きな看板にはこう書かれていた。「日本初のポイント制古紙回収を導入」。一般の消費者が持ってきた古紙の重量を量り、その重量によってポイントで還元する仕組みだ。車で台貫を通り、ゲートで端末にカードを差し込む。古紙を降ろす前後の重量差をカウントして、カードにポイントが付与される。500ポイント貯まると500円分の商品券が貰えるというもので、この時は1キロ3ポイントだった。

▼無人でも対応できるということで、これからの古紙の掘り起こしに一役買うだろうと感じた。翌週、これらの機械端末を開発・販売している㈱ジェネシスの柏本社長と面会し、三重県内でポイント制古紙回収システムを導入している3ヵ所の拠点を案内して貰った。この時から15年半。ポイント回収は大きな進化を遂げながら、全国で2000ヵ所以上に展開されている。次週以降、各社による最新のポイント回収の動向を特集したい。

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