
昨年3月、スティングの大阪城ホールでのライブに出掛けた。スティングは世界的なアーティストで、数々の映画に楽曲を提供するなど、その活躍は70年代後半から現在まで色褪せることがない。
高校の美術教師だったスティングは、ジャズ好きで音楽活動も行っていた。地元の腕利きのミュージシャンで結成したポリスは瞬く間に人気を博し、教師からミュージシャンに転向した。現在でも多くのアーティストがカバーをしている『EVERY BREATH YOU TAKE、(邦題・見つめていたい)』は、名曲中の名曲である。
ポリスはその後84年に解散し、スティングはミュージシャン兼シンガーソングライターとして活躍。これまでに17回、グラミー賞を獲得している。
昨年3月の公演では、前座としてスティングの息子であるジョー・サムナーが歌とギターを披露。さすがは一流ミュージシャンの息子だった。しかし前座が1時間半も続いたので、会場が異様な雰囲気になった。「スティングのライブに来たつもりが、スティングの息子のライブか?」。「スティングの体調が良くないのか!?」と様々な不安がよぎる。しかし不安は全くの杞憂だった。公演開始から2時間後、満を持してスティングが登場。そこからアンコールを入れて2時間、会場は総立ちで熱狂の渦に包まれた。さすがは稀代のショーマンである。個人的には、前述の見つめていたいとフィールズ・オブ・ゴールドがお気に入りである。
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