▼昨11月からドル価や円価でトン200ドル、キロ20円が常態になりつつあった古紙主要3品の輸出価格だが、ここにきて段ボールから崩れ始めた。ドル価とはCIF(海上運賃込み)価格、円価とは問屋手取りを指す。10月の中部や関東商組の段ボール輸出手取りは17円台に急落。ドル価は両組合とも208ドルで200ドル台をなんとか維持したものの、米国西海岸のOCC輸出価格が続落しているので11月積みの200ドル台割れは避けられないか。
▼1年間続いた段ボールの200ドル台相場だが、低迷か早期に回復するのかは中国次第だろう。ちなみに雑誌は240ドル台で、新聞は280ドル台だから、まさに段ボールの独歩安。3品とも200ドル台を割り込むような展開でないので、段ボールの回復は以外に早いとの見方も。主要3品がいずれも200ドル台を割り込むような局面はいまのところ想定しにくい。
▼8月の輸出数量はわずかだが前年同月比でプラスに転じた。実に13ヵ月ぶり。日本の輸出数量は価格と連動しない。価格の上昇期は伸び悩み、下降期の方が伸びるからだ。つまり価格ではなく回収量から消費量を差し引いた需給ギャップの多寡に左右される。価格が下降局面に入ったとみれば逆に輸出量は伸びる?
2024年04月22日
コラム「虎視」
財務省の貿易通関統計によると、日本から古紙パルプの輸出量が急増している。昨年半ばごろから増え始め、直近の24年[...]
2024年04月15日
コラム「虎視」
日本容器包装リサイクル協会の発表によると、今年度の市町村からの紙製容器包装の引き渡し予定量は1万4千トン。ピー[...]
2024年04月08日
コラム「虎視」
受験シーズンが終わって新学期が始まる。受験前は、縁起が悪い言葉を避ける必要がある。このタブーの言葉のことを忌み[...]
2024年04月01日
コラム「虎視」
ドジャース・大谷選手の通訳の水原氏が違法なスポーツ賭博を行い、大谷選手の資金を流用したとして刑事告訴された。こ[...]