▼輸出価格が国内建値を上回るようになって久しかった(02年夏頃から常態になる)が、10月の輸出価格の暴落で一挙に逆転してしまった。主要3品でみると各品種とも10円前後の開き。大幅な逆内外格差に国内メーカーも戸惑いを隠せない。現在、建値に鞘寄せする形で古紙の値下げを進めつつあるが、建値そのものを下げると紙・板紙市況に与える影響が小さくない。建値は年内据え置くだろう。
▼急変した輸出環境に戸惑うのは古紙問屋や商社も同じ。中国側からの相次ぐキャンセルに振り回された10月だった。もっとも売り手市場であったため、これまで思うように買えなかった中国側の商社やメーカーからみれば、輸入数量を伸ばすチャンスでもあろう。ただ底値がみえないなかで買うには、大きなリスクをともなうけれど。
▼一番ほっとしたのは日本の古紙もの家庭紙メーカーだろう。冬場の需要期を迎え、古紙不足と値上がりが心配されていた。05年冬以来、模造、ケント、色上などの家庭紙向け古紙は今年3月まで(過去3年間で)2円づつ合計7回も値上がり。金額にしてキロ14円の上昇でこの間下げは一度もなし。①好調な輸出②国内洋紙の需要増ーなど、内外との争奪戦が激化していたからである。
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