▼米国発の金融危機は世界を巻き込み、グローバル化した世界の実体経済に影響を与えつつあるが、再生資源物の輸出価格も例外でなかった。中国経済の驚異的な成長でこれらの輸出価格はすべて高騰していたからである。ピーク時トン7万円に近かった鉄スクラップ価格は2万円台を割り込み、アルミ、廃プラ、ペットボトル、古紙も例外でない。
▼経済の原動力であった輸出は世界の工場として中国に驚異的な成長をもたらしたが、これが止まったことで混乱の輪が拡大。古紙もそのひとつだが、日本の古紙の輸出価格は10月の1ヵ月だけで記録的な暴落に見舞われている。昨年来、200ドル(CIF)、20円(問屋手取り)に乗せていた主要三品が段ボールを筆頭に一気に崩れ、なんと段ボールは一桁台、新聞と雑誌が10円台まで値下がりしてしまった。
▼中国の国内価格も輸入に連動し、毎日百元単位で下がっていると伝える。二度にわたるオイルショック時、日本の古紙はといち、ごいち相場と呼ばれた。10日に1円、5日に1円上がったから。その逆の現象が輸出相場で起こっているとみればいい。段ボールが一桁台に転落したため、国内建値がなんとも高嶺の花に見えるから不思議。古紙の需給関係が逆転した!
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]