▼米国発の金融危機は世界を巻き込み、グローバル化した世界の実体経済に影響を与えつつあるが、再生資源物の輸出価格も例外でなかった。中国経済の驚異的な成長でこれらの輸出価格はすべて高騰していたからである。ピーク時トン7万円に近かった鉄スクラップ価格は2万円台を割り込み、アルミ、廃プラ、ペットボトル、古紙も例外でない。
▼経済の原動力であった輸出は世界の工場として中国に驚異的な成長をもたらしたが、これが止まったことで混乱の輪が拡大。古紙もそのひとつだが、日本の古紙の輸出価格は10月の1ヵ月だけで記録的な暴落に見舞われている。昨年来、200ドル(CIF)、20円(問屋手取り)に乗せていた主要三品が段ボールを筆頭に一気に崩れ、なんと段ボールは一桁台、新聞と雑誌が10円台まで値下がりしてしまった。
▼中国の国内価格も輸入に連動し、毎日百元単位で下がっていると伝える。二度にわたるオイルショック時、日本の古紙はといち、ごいち相場と呼ばれた。10日に1円、5日に1円上がったから。その逆の現象が輸出相場で起こっているとみればいい。段ボールが一桁台に転落したため、国内建値がなんとも高嶺の花に見えるから不思議。古紙の需給関係が逆転した!
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