米国森林&製紙協会(AF&PA)のデータを見ると、重量は全て米国基準のトン、いわゆるショートトンで表記されている。日本や欧州で基準となっているのは、メトリックトンであり、米国のショートトンをメトリックトンに換算するためには、米国ショートトンを1.1023で割り直さないといけない。米国独自の単位表記はこれ以外にヤードやポンド、オンス、バレル、ガロン等があり、世界中で多くの人を混乱させる。
▼現在、世界で主流となっているのはメートル法の単位表記であり、1791年にフランスがメートルという単位を提唱し、その後各国に拡がっていった。メートルの語源は、ギリシャ語で測るという意味から来ている。ちなみにそれ以前は標準単位がなく、各自各国でまちまちだった。貿易時に統一基準がないのでトラブルになることも度々あったという。
▼トラックスケール等を販売する秤メーカーのダイトクのWEBサイトが興味深い。はかりの豆知識というコーナーに、前述の米国の単位換算のミスにより、NASAの火星探査機の交信が途絶えた話や、同じく単位の認識ミスにより、航空機が燃料切れ寸前で、あやうく墜落の危機に瀕した話が掲載されている。興味がある人は是非見てほしい。
2025年04月21日
コラム「虎視」
日本では商品や容器包装等で、リサイクルしやすい設計がこれまでにも行われてきた。その一例が、かつて家庭や企業に配[...]
2025年04月14日
コラム「虎視」
17年に発刊された「アマゾンが描く2022年の世界、田中道昭著」という本に出てくる近未来像がある。無人コンビニ[...]
2025年04月07日
コラム「虎視」
概ね売上10億円以上の古紙問屋を対象に業況調査アンケートを実施したが、回答率は3割強にとどまった。経営状況の公[...]
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]