米国森林&製紙協会(AF&PA)のデータを見ると、重量は全て米国基準のトン、いわゆるショートトンで表記されている。日本や欧州で基準となっているのは、メトリックトンであり、米国のショートトンをメトリックトンに換算するためには、米国ショートトンを1.1023で割り直さないといけない。米国独自の単位表記はこれ以外にヤードやポンド、オンス、バレル、ガロン等があり、世界中で多くの人を混乱させる。
▼現在、世界で主流となっているのはメートル法の単位表記であり、1791年にフランスがメートルという単位を提唱し、その後各国に拡がっていった。メートルの語源は、ギリシャ語で測るという意味から来ている。ちなみにそれ以前は標準単位がなく、各自各国でまちまちだった。貿易時に統一基準がないのでトラブルになることも度々あったという。
▼トラックスケール等を販売する秤メーカーのダイトクのWEBサイトが興味深い。はかりの豆知識というコーナーに、前述の米国の単位換算のミスにより、NASAの火星探査機の交信が途絶えた話や、同じく単位の認識ミスにより、航空機が燃料切れ寸前で、あやうく墜落の危機に瀕した話が掲載されている。興味がある人は是非見てほしい。
2025年09月15日
コラム「虎視」
18歳の時に東京に出稼ぎに行き、新橋の居酒屋で約2年間、住み込み社員として働いていたことがあった。そこで一番驚[...]
2025年09月08日
コラム「虎視」
古紙ヤードマップ2025の調査作業は順調に進んでいる。各社のホームページを参考にしながら、電話による調査を続け[...]
2025年09月01日
コラム「虎視」
5年ぶりに発刊する古紙ヤードマップの調査作業を行っている。5年前の2020年はコロナ禍の時だった。
[...]
2025年07月14日
コラム「虎視」
今号で紹介した熊谷紙業は、90年代から古紙パルプ生産を試行錯誤してきた。本紙268号(97年10月)を改めて読[...]