韓国の家庭系古紙回収は、①集合住宅での回収、②リヤカー回収、③タテバ持ち込みとなっており、日本のように行政回収や集団回収、無人回収やちり紙交換等の回収ツールはない。集合住宅での回収が60%、リヤカーによる回収が20%、その他が20%ほど。韓国の都市部では集合住宅が多く、その敷地内に資源物の集積場がある。そこに管理人が常駐しており、分別指導や袋の交換、出荷の準備を行っている。ここで集められた資源物は入札方式によって売り渡しされる。
▼07年くらいまでは、韓国でも製紙メーカーの力が圧倒的に強く、韓国の古紙問屋は輸出をしたくても出来ない状況だった。必然的に販売価格は抑えられ、韓国の回収人たちが生活できなくなった。その人たちが生活できるようにということで、韓国の先進的な問屋が古紙輸出を開始し、それを手助けしたのがバランスインダストリーだと言われている。日本ではエコマット産業として古紙輸出事業を行っていた。結果的には20年に負債を残して倒産しており、業界関係者からも悪評が伝えられるが、人を育てる力は確かだったようだ。エコマット出身者で独立したのは、日本マテリオや新東亜資源交易、信一で、いずれも日本で古紙輸出商社として活躍している。
2025年03月10日
コラム「虎視」
愛媛県四国中央市で紙づくりが始まったのは江戸時代半ばの1750年頃と言われている。豊富な水と原料に恵まれたこと[...]
2025年03月03日
コラム「虎視」
丸住製紙が今年3月末で新聞用紙の生産を終了する。花形だった新聞用紙事業は今は昔である。新聞の普及に大きな役割を[...]
2025年02月24日
コラム「虎視」
トランプ大統領の顧問を務めるイーロン・マスクは、南アフリカからカナダを経由して米国に移り住んだ移民の一人である[...]
2025年02月24日
ちょっとブレイク
歴代最高のサッカー選手の一人と言われたマラドーナは、実はバロンドール(サッカーの世界最高選手賞)を一度も受賞し[...]