2009年7月6日 オピニオン » 843号

コラム「虎視」 843号

コラム「虎視」

▼本紙839号で五月の古紙輸出量は余剰玉が減少しており、40万トン~45万トンまで落ち込むと予想したが、大きく外れてしまった。4月より6万トン減少したものの、3ヵ月連続で50万トン台に乗せたからである。①価格の上昇で問屋の輸出意欲が高まった②上旬に大型連休があり、港湾の荷役の日数減はあったものの、中旬以降の数量増でカバーしたーによる。

▼この結果、1ー5月累計の輸出量は230万トンで、前年比151%。関係筋によると、さすがに6月は息切れし、とくに日本の商社筋の扱いが大きく後退したもよう。50万トン割れ必死だが、どこまで減るか。仮に六月が40万トンまで減少したとしても、今上期の輸出は270万トンになり、前年比144%だ。ちなみに昨年の上期輸出は187万トンだから、今上期は数量で83万トン以上、上回るだろう。

▼昨下期の輸出は162万トン。上期よりも25万トンも少なかった。今下期の予想だが、上期と伸び率が同じなら233万トン。年間では503万トンになり、輸出500万トン時代が一気に到来する。下期輸出が大幅に後退したとしても、450万トン~500万トンの範囲内に収まるだろう。過去最高は06年の389万トン。

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