今回の製品値上げでは古紙市況との連動がみられず、基準価格は据え置かれた。この措置を古紙問屋に聞くと、概ね反応は「古紙も同時値上げされなくてよかった」というもの。仕入れ上昇にも繋がるため、横ばいのほうが望ましいというわけだ。輸出市況の高騰を受けて、製紙メーカーの国内買値を突き上げてきたのも今は昔。古紙問屋の激しい価格交渉はすっかり鳴りを潜めたかのようだ。
▼前回の乱高下による学習効果もあるが、問屋を取り巻く事業環境も変わった。一つは逆有償回収の定着だ。メーカーに買値を引き上げてもらうより、排出元に回収経費を負担してもらう方法が浸透した。実際、某コンビニでは2019年から20年にかけての市況低迷時、4割超の店舗で逆有償回収に切り替わり、月あたり1万円~の固定で回収経費が支払われるようになった。
▼もう一つは、回収量の落ち込みだ。国内メーカーに価格交渉を仕掛けるならば、完納や増量を要求される。これに応えられる問屋は少ない。過去5年間で日本の古紙回収量は12%減り、品種によっては2~3割減った。ヤード機能やパッカー車のルート回収など、過剰設備となったインフラをどう活かすか。価格交渉よりも数量の激減に対応する次の一手が課題となっている。
2025年03月31日
コラム「虎視」
2018年から開始した中国のナショナルソードにより、鉄スクラップも輸入禁止となった。しかしその前から中国は世界[...]
2025年03月31日
ちょっとブレイク
読者から「サッカーのコラムを毎週書いて欲しい」という声を頂いた。さすがに毎週は無理だが、改めてサッカーファンが[...]
2025年03月24日
コラム「虎視」
この冬、キャベツが未曾有の高値を記録した。昨年12月には、茨城県下妻市の畑でキャベツを盗んだとして中国籍の兄弟[...]
2025年03月17日
コラム「虎視」
シリコンバレー発のGAFAなどの新興企業がもてはやされる陰で、米国の製造業は着実に衰退してきた。製造業付加価値[...]