
今回の製品値上げでは古紙市況との連動がみられず、基準価格は据え置かれた。この措置を古紙問屋に聞くと、概ね反応は「古紙も同時値上げされなくてよかった」というもの。仕入れ上昇にも繋がるため、横ばいのほうが望ましいというわけだ。輸出市況の高騰を受けて、製紙メーカーの国内買値を突き上げてきたのも今は昔。古紙問屋の激しい価格交渉はすっかり鳴りを潜めたかのようだ。
▼前回の乱高下による学習効果もあるが、問屋を取り巻く事業環境も変わった。一つは逆有償回収の定着だ。メーカーに買値を引き上げてもらうより、排出元に回収経費を負担してもらう方法が浸透した。実際、某コンビニでは2019年から20年にかけての市況低迷時、4割超の店舗で逆有償回収に切り替わり、月あたり1万円~の固定で回収経費が支払われるようになった。
▼もう一つは、回収量の落ち込みだ。国内メーカーに価格交渉を仕掛けるならば、完納や増量を要求される。これに応えられる問屋は少ない。過去5年間で日本の古紙回収量は12%減り、品種によっては2~3割減った。ヤード機能やパッカー車のルート回収など、過剰設備となったインフラをどう活かすか。価格交渉よりも数量の激減に対応する次の一手が課題となっている。
2026年04月27日
コラム「虎視」
日本紙運輸倉庫は1913年創業で、日本全国に、紙製品の国内輸送及び保管業務を中心とした倉庫を保有する。また海外[...]
2026年04月27日
ちょっとブレイク
今年行われるサッカーW杯で、注目の若手選手の筆頭格であるラミン・ヤマルは2007年生まれ。18歳で名門バルセロ[...]
2026年04月20日
コラム「虎視」
2012年に理文造紙・重慶工場を訪問した。重慶は霧の都と呼ばれており、標高が高く湿気があって常に霧が発生してい[...]
2026年04月13日
コラム「虎視」
静脈産業に特化したM&Aやコンサルタントを手掛けるベイニングは、森・濱田松本法律事務所と共著で「循環型社会実現[...]