2010年6月14日 オピニオン » 889号

コラム「虎視」 889号

コラム「虎視」

▼国別にみた新聞発行部数のトップは中国で1億750万部(2007年)だが、近年中国に猛追しているのがインドで1億700万部(2008年)。中国が毎年2~5%の伸びに対してインドは8~13%の伸びを見せており、数年後にはインドが世界一の新聞大国に君臨するだろう。かつて新聞大国と呼ばれた日本は第3位で6,700万部、米国が第4位で5,100万部となっており、経済発展が著しい中国・インドと日米との差は拡がる一方だ。

▼この発行部数から重量を試算する。国によって違いはあるが、以前本紙で試算した時の方法を当てはめる。中国の発行部数1億750万部×1部当たり重量200グラム×1年当たり353回発行と仮定すると、新聞の発行重量は759万トンとなる。古紙回収量のうちの新聞古紙の割合は23%(日本の場合)なので、中国の07年の古紙回収量2,700万トン×23%=649万トンになる。759万トンの発行量に対し、新聞古紙の回収量が649万トンとなり、新聞の回収率は85.5%となる計算だ。

▼古紙再生促進センターによると、日本の新聞古紙の折込チラシを除いた推定回収率は約87%。中国は新聞に限れば、日本とほぼ変わらない回収率と言える?

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