『ニンジンの奇跡~畑で学んだ病気にならない生き方』という本をバイブルにしている。著者の赤峰勝人というお百姓さんは、大分県で完全無農薬・無化学肥料による『なずな農園』を運営しながら、自然の食べ物を通じて循環農法の大切さ、農薬・化学肥料・食品添加物の怖さを訴え続けてきた。
私がこの本に出会ったのは、幼少の頃からアレルギー体質だったから。元々ぜん息やアトピー性皮膚炎、花粉症が酷かったが、体質だと諦めていた。多くの本の中で、最も説得力があったのがこの本だった。
未だに原因が解明されていないアトピー性皮膚炎だが、赤峰氏はこれまでに約一万人以上の患者がどのような食事を取っているか聞き取り、正しい食事療法によって治してきた。この本の中には、氏がアトピー患者と偶然出会い、農薬や化学肥料・食品添加物に原因があると考え、それを除去する食事療法で治った体験談が書かれている。またアトピーが出る体の箇所によって、どんな食べ物にアレルギー反応を起こしているかを記している。
赤峰氏は「自分の体は、過去に食べたもので成り立っている」と断言する。命のない物や化学物質が多く入った物を食べ続けていると、身体も精神も蝕まれていく。アレルギー体質の人が増えたが、精神的な病の人も増えているのは、決して偶然ではないだろう。それらの病気の最初の警告がアレルギーやアトピーであるという。昭和38年以前にアレルギー患者は皆無だった。これは食品添加物や農薬・化学肥料の使用が拡がった時期と重なる。体の悲鳴を受け止め、いたわり、改善していくことが、自分を大事にしていくことだ。
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