▼福島原発の危険な状況が連日のように報道されている。東日本巨大地震に追い打ちをかけるような深刻な事態だ。足元をみると、首都圏の鉄道が停電でズタズタ。日本は国鉄(現在はJR)、私鉄、地下鉄といった鉄道網の発達で、車の混雑が緩和されてきた。鉄道がストップすれば道路に人と物資が殺到し、大渋滞に陥ることは火を見るより明らか。このため、首都圏のガソリンスタンドからガソリンがなくなり、消費者の買いだめなどもあって、コンビニなどの店頭から食品、日用雑貨の不足が目立ち始めた。
▼関西にいると11日の大地震の日の寒さが嘘のように、翌日から暖かい小春日和が続き、デパート、スーパーの店頭には物が溢れていてまるで平和そのもの。戦争報道でもそうだが、メディアの出番は火急の時の現場からの報告。普段、余りテレビをみないけれど、今回は地震と原発報道に釘付けになってしまった。
▼宮城県の古紙ヤードがもっとも深刻な被害を受けたようだ。現地の古紙問屋さんとはまだほとんど電話連絡がつかず、全容が分からないが、津波で流されたヤードもあった。一方、全国の12%のシェアを占める東北地区の紙・板紙の生産が全面的にストップしており、他地区での振替生産が待ったなしの状況にある。
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