▼福島原発の危険な状況が連日のように報道されている。東日本巨大地震に追い打ちをかけるような深刻な事態だ。足元をみると、首都圏の鉄道が停電でズタズタ。日本は国鉄(現在はJR)、私鉄、地下鉄といった鉄道網の発達で、車の混雑が緩和されてきた。鉄道がストップすれば道路に人と物資が殺到し、大渋滞に陥ることは火を見るより明らか。このため、首都圏のガソリンスタンドからガソリンがなくなり、消費者の買いだめなどもあって、コンビニなどの店頭から食品、日用雑貨の不足が目立ち始めた。
▼関西にいると11日の大地震の日の寒さが嘘のように、翌日から暖かい小春日和が続き、デパート、スーパーの店頭には物が溢れていてまるで平和そのもの。戦争報道でもそうだが、メディアの出番は火急の時の現場からの報告。普段、余りテレビをみないけれど、今回は地震と原発報道に釘付けになってしまった。
▼宮城県の古紙ヤードがもっとも深刻な被害を受けたようだ。現地の古紙問屋さんとはまだほとんど電話連絡がつかず、全容が分からないが、津波で流されたヤードもあった。一方、全国の12%のシェアを占める東北地区の紙・板紙の生産が全面的にストップしており、他地区での振替生産が待ったなしの状況にある。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]