今年の5月に当初予定されていたRISI主催のアジアン・カンファレンスは延期の末、9月末に中国・上海で開催された。初日だけを実地開催、残る2日間がオンラインで行なわれた。英語または中国語による進行なのだが、同時翻訳などオンラインの利点を活かせば、もっと参加のハードルも下がるのでは?!
▼さて会議の報告によると、世界の段原紙需要は1億7100万トンで、うちアジアが約半分の8300万トンを占める。内訳は①中国が58%、②東南アジア14%、③日本11%、④韓国8%、⑤インド7%。来年から中国が古紙輸入を閉ざすが、アジアが回復の牽引役にもなっていく。今年アジアでの段原紙需要は4%落ち込むが、21~22年は4%ずつ成長する見通しで、中国の原紙輸入量もこの間270万トン伸びるようだ。
▼古紙の輸入禁止にも関わらず、中国国内では多くの新規計画が19年と20年にある。増産能力は計900万トン。さらに21年にも計180万トンの増設も予定。この主原料となるのが古紙パルプで、各地で計700万トンの設備が立ち上がる。例えば①米国223万トン、②マレーシア168万トン、③ミャンマー68万トン、④タイ60万トン。こうした中国の段原紙、古紙パルプの輸入増の流れが当面続く。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]