2020年7月20日 オピニオン » 1386号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 6月30日、中国の生態環境部が2021年以降、中国の固形廃棄物の輸入ライセンスの申請を受理しないことを公に発表した。事実上、来年以降は古紙の輸入ができなくなるわけだ。ただし、例外があって、①一国二制度が揺らぐ香港からの古紙輸入は継続される、②共産党紙を刷る新聞用紙の原料は引き続き輸入できる可能性が残されている。

 ▼中国における新聞用紙の需要は195万トン。そのうち自国で生産するのは150万トンで、46万トンをロシアなどから輸入している。50人以上の事業所にある共産党支部では、新聞の購読が義務付けられており、広報宣伝を担ういわば戦略物資。代表的な共産党紙が人民日報、環球時報、参考消息の3紙である。購読や配達や集金などは郵便局が担うとされている。

 ▼この新聞用紙を造るのに歩留まりを考慮しても120万トンの新聞古紙が必要で、自国の回収分では賄えない。新聞古紙を輸入継続するために、①固形廃棄物とは別の枠組みに新聞古紙を位置づける、②「あくまで輸入ゼロを目指す」ので、残さざるを得なかったとして新聞古紙だけライセンス発行する、③「所管部署が連携してゼロにする」ので、この所管外の宣伝部などが輸入ライセンスを発行するー等の可能性があるようだ。

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