2020年4月20日 オピニオン » 1374号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 今年5月末に5年ぶりに古紙ヤードマップ2020の発行を予定している。前回の古紙ヤードマップ2015では、全国にある1888ヵ所の古紙ヤードを掲載していた。その後も新規ヤードの開設数は、ペースが落ちたものの増え続け、2000ヵ所に到達間近だった。しかし数年前から新規ヤードは激減し、逆に閉鎖するヤードが増えてきている。

 ▼新規ヤードが減少して閉鎖ヤードが増えている最も大きな理由は、全体の古紙回収量が減少しているため。2007年をピークに日本の古紙回収量は減少しており、特に近年は減少量が拡大している。家庭系古紙の代名詞だった新聞販売部数は半減し、雑誌の販売部数は3分の1になった。家庭から出る段ボールは増加傾向だが、ネット販売では段ボール箱以外の梱包も増えている。家庭紙は消費が伸びても回収量の増加には繋がらない。

 ▼近年、古紙問屋の経営者の認識として共通するのが、「もう新しいヤードを作る時代ではない」ということ。仮に新しい拠点が必要になったとしても、M&Aによるグループ化や子会社化を模索するのが常道となっている。「現在の半分くらいのヤードで良い」という意見もあり、シュリンクしていく回収量と共に、ヤード数も減少していくだろう。

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