2019年7月15日 オピニオン » 1336号

ちょっとブレイク

ちょっとブレイク」

 Pep Talk(ペップトーク)をご存じだろうか?先日、日本で普及の第一人者である岩崎由純氏の講演を聞く機会があった。氏は日体大を卒後後、アスレチックトレーナーとしてバルセロナ五輪で女子バレーボールチームに帯同するなど活躍。言葉の力に出会ったのが米国への留学中だ。選手が技術を磨いて本番を迎えるように、指導者は言葉の力を磨いて本番を迎えよ。その教えが心に刺さり、人生の針路となった。

 選手の技能を本番で最大限に引き出すため、何と声がけすべきか?これを方法論にしたのがペップトークである。選手を社員、本番を職場と置き換えれば、経営の現場に近い皆さんにも身近に感じるだろう。具体的には、①短くて、②分かりやすく、③肯定的な、④魂を揺さぶる声がけである。簡単に出来そうなのが「ポジティ語」への変換だ。例えば、さぼるな→しっかりやろう、ウソつくな→正直に話そう等。人は否定的な言葉に引きずられる。日本でも忌み言葉や言霊といって避けてきた文化がある。古紙業界には体育会系の気質がまだ残るが、ペップトークの術は、パワハラ対策にも即効性がありそうだ。

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