2019年7月8日 オピニオン » 1335号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 以前まで、直納問屋と代納問屋の間には大きな壁があった。製紙メーカーに直接古紙を納めることができる直納問屋は、いわば製紙メーカーから商売のお墨付きを出されたような存在。一方、代納問屋は直納権がなく、直納問屋か商社に販売するしか方法がなかった。

 ▼だが02年から本格的な輸出時代が幕を開ける。中国は製紙産業の急速な発展と共に、世界中から古紙を買い始めた。古紙余剰問題に悩まされていた日本の問屋にとっては、まさに渡りに船。余剰対策として始まった輸出事業は高値で売れるようになり、やがて国内製紙メーカーの購入価格に影響が出るほどのプライスリーダーとなった。

 ▼2割前後しかない輸出量の単価が、残りの8割ほどの国内メーカーの購入価格に影響を及ぼすという事実は、古紙業界を熟知していない人には、にわかに信じられないという。理由を探すとすれば、①古紙は発生物で季節性があること、②発生と需要に時間差があること、③需給の地域差があることー等が挙げられる。つまり地域と季節によって、大きな需給ギャップが存在する。その差を古紙問屋と製紙メーカーが協力して解消していかなければならない。良いときも悪いときも、需給両業界は一蓮托生の関係にある。

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