2019年7月15日 オピニオン » 1336号

コラム「虎視」

コラム「虎視」

 過去一度もなかった牛乳パックの荷止めが起きている。これまで牛乳パックは量が限られており、メーカー間で取り合いになる状況だった。それが現在は在庫が膨れ上がり、引き取れないメーカーが増えているという。

▼要因としては、①牛乳パックを月間数100トン使用していた大手メーカーの使用量がゼロになった、②古紙もの家庭紙メーカーのバージンパルプの使用増により、牛乳パックの使用量が減った、③月間500トン以上あった輸出(大半が韓国の家庭紙メーカー向け)が今年1月からストップした等。このような状況により、日本国内で牛乳パックの余剰問題が表面化している。

▼2017年の牛乳パックの回収率は43.4%で、回収量は9万6,600トン。内訳は家庭からの回収量が5万6,100トン、事業系回収量が1万500トン、紙パックメーカーからの損紙回収量が2万8,200トン。牛乳パックの国内メーカーの購入価格は概ねキロ25~28円で、以前とそれほど変動はない。しかし荷止めをするメーカーが増えている状況を見ると、今後は価格修正が入るかもしれない。現在の牛乳パックの輸出価格はキロ17~18円(問屋店頭)。一昨年や昨年の高騰時はキロ30~35円だったので、およそ半値に下落している。

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