
3月にメガ級M&Aのニュースが飛び込んできた。一つは米インターナショナル・ペーパーが仕掛けた欧スマーフィット・カッパに対する敵対的買収。84億ユーロ(約1.1兆円)もの買収提案であったが、シナジーが弱いとしてスマーフィットが拒んだ。ただ、他社との買収協議に今後も門戸を開くという。昨今のネット通販ブームからパッケージ事業の買収プレミアムは高騰しつつある。
▼もう一つは、ブラジルの大手パルプメーカーのスザノと同業のフィブリア・セルロースとの合併。買収額は360億レアル(約1.2兆円)に上った。ともにBKPを市販する大手で、年産能力はフィブリアが725万トン、スザノは360万トン。合併後は1100万トンに達し、世界最大のパルプ会社が誕生することになる。
▼大型再編で注目されるのが、各国の規制当局の反応だろう。合併で価格統制力が高まれば、自国の産業に不利な事態も起こりうる。日本の場合、スザノはほとんど販売がなく、フィブリアの代理店は昨年撤退したばかり。影響が大きいのが中国で、環境規制の強化で古紙輸入が減った半面、パルプの輸入量は急増している。原料コストの上昇に直面しうるため、当局との激しい攻防も予想される。
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