▼二〇一六年の古紙回収量は二千百十八万トンで、対前年比一・〇%減。量にして二十二万トンの減少となった。二〇一四年から三年連続の減少となっており、この三年間で約六十八万四千トン減ったことになる。古紙回収量がピークだった〇七年と比較すると、二百十四万四千トンの減少となる。
▼日本国内には現在約千九百ヵ所の古紙ヤードがある。古紙回収量がピークだった〇七年のヤード数は約千六百ヵ所だったので、九年間で三百ヵ所のヤードが開設された。古紙回収量をヤード数で割った一ヤード当りの平均回収量は、〇七年は月間千二百十五トンだったが、一六年は月間九百二十九トンまで減少。月二百八十六トンの減少(二三・五%減)である。
▼古紙回収量は減少傾向だが、古紙輸出価格は更に騰勢を強めている。当初は年末や春節前に下がるのではと言われたが、春節を挟み一段と上昇した。米国OCCは二七五ドルまで上昇しており、二〇〇〇年以降の最高値だった二八〇ドル(二〇一〇年十二月)に迫る勢い。ナインドラゴンの張茵会長は、段ボール古紙の高価格帯はしばらく続くのではないかと伝える。しかし中国や米国では段原紙価格が大幅に上昇したが、日本は逆に弱含み。日本も製品値上げに動くか。
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