▼セブン&アイHDが仕掛けるオムニチャネル戦略。コンビニやスーパーの実店舗、ネット通販などを通じ、あらゆる機会でいつでも同じ商品が買えるというものだ。古紙回収も同様の考え方で、行政収集、集団回収、店頭回収、無人回収…というように、多様な回収チャネルを備えて、回収機会を捉える動きが定着している。
▼ところで、同社の鈴木敏文前会長による突然の辞任劇。もともと記者志望で出版取次のトーハンからの転身は有名な話。今でも取締役副会長に就き、セブンイレブンの店舗網が雑誌の重要な販路になっていた。今後、鈴木氏の影響力がなくなれば、雑誌が店頭から消える可能性もあるだろう。コンビニの売上に占める書籍・雑誌の比率はわずか二~三%。陳列や返本にも手間がかかり、より高付加価値の商品棚にいつ変わっても不思議ではないからだ。
▼一方で、コンビニ業界はフランチャイズオーナーの処遇や売れ残り商品の価格設定を巡って係争が絶えない。一律二十四時間営業の是非、大量の食品廃棄など議論の余地ある問題も抱える。しかし、大手マスコミはこうした問題をほぼ黙殺している。雑誌や新聞の強力な販売網にメディアも萎縮してきたのだろうか?だとすれば、簡単に雑誌棚が姿を消すこともないだろう。
2024年04月22日
コラム「虎視」
財務省の貿易通関統計によると、日本から古紙パルプの輸出量が急増している。昨年半ばごろから増え始め、直近の24年[...]
2024年04月15日
コラム「虎視」
日本容器包装リサイクル協会の発表によると、今年度の市町村からの紙製容器包装の引き渡し予定量は1万4千トン。ピー[...]
2024年04月08日
コラム「虎視」
受験シーズンが終わって新学期が始まる。受験前は、縁起が悪い言葉を避ける必要がある。このタブーの言葉のことを忌み[...]
2024年04月01日
コラム「虎視」
ドジャース・大谷選手の通訳の水原氏が違法なスポーツ賭博を行い、大谷選手の資金を流用したとして刑事告訴された。こ[...]