▼バイオマス燃料のひとつ、RPFは廃プラと紙ごみを混合し、固形化したもの。固形化せずに廃プラ(プレスされたもの)だけを使用する製紙工場も出てきており、製紙産業は廃プラの回収動向に強い関心を持っている。その廃プラは排出量が年間1,000万トン。04年の有効利用量は611万トンになり、利用率も60%を超えた。
▼有効利用というのは、古紙でいえば消費量のことで、マテリアル、サーマル、ケミカル用途に使用される。内訳はマテリアル181万トン、サーマル399万トン、ケミカル30万トン。サーマルのうち固形燃料に使用されているのは55万トンで、サーマル全体の14%にすぎない。残りは廃棄物発電や熱利用が占め、固形燃料はまだサーマルの主役ではない。ケミカルというのは、製鉄工場の高炉還元剤などに使用される用途のことだ。
▼この他、輸出が年々増えており、04年が85万トン、昨年は106万トンにまで膨れた。つまり国内利用に輸出を加えると700万トンを超えたことになる。つまり国内利用と輸出の活況で、廃プラの回収率は70%を超えたわけだ。別項のように製紙産業は08年には78万トンのRPFを使う。廃プラの回収率はどこまで上昇するか。
2024年11月18日
コラム「虎視」
日資連は日本再生資源事業協同組合連合会の略称で、1973年のオイルショックの真っ只中に、主に専ら物の回収業者が[...]
2024年11月18日
ちょっとブレイク
サッカー日本代表の森保ジャパンが好調である。過去3年の日本代表の成績は29勝8敗5分(24年10月末時点)だが[...]
2024年11月11日
コラム「虎視」
小六会長とは全原連の新年会と総会で毎年顔を合わせていた。その会合が終わった後、いつも嘆いていた。「紙はゴミじゃ[...]
2024年11月04日
コラム「虎視」
生成AIの汎用ソフトが世に出て2年。ChatGPTはネット上の膨大なデータを解析して学習し、問題の解決策を示し[...]