嫁さんが急に「麻雀でも始めようかな」と言い出した。もちろん大賛成である。頭と手先を使い、相手の一挙一動に気を配って手牌を読むことは、脳の活性化と共に、観察力や予測力の向上に繋がる。メジャーリーガーとしても活躍した城島捕手は「麻雀をすればその人の性格が分かる」として、バッテリーを組む投手を積極的に麻雀に誘ったという。
▼以前大阪の南港に住之江紙料という古紙問屋があった。そこの濱田社長が麻雀好きで、「古紙・製紙業界最強雀士決定戦」なる麻雀大会を毎年開催していた。まあそんな大袈裟なものではなかったが、近畿地区の麻雀好きはこの大会に出るのが常だった。そこで89年~90年と二連覇を果たしたのが、何を隠そう本紙の創業者だった。
▼住之江紙料は後継者が不在で、主要取引先だったJP(日本紙パルプ商事)にヤードが譲渡され、JP資源・南港第二ヤードとなった。しかし近隣に第一ヤードがあることもあり、17年に閉鎖された。その後JPの体制が変わり、第一ヤードは福田三商・南港ヤードとして運営されていたが、ここも今年4月に閉鎖している。時代の変化によってヤードの集約化が進むのは仕方ないが、長年続いていた麻雀大会が終わった時と同様、一抹の寂しさがある。
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