家庭紙のトイレットロールの値上げが浸透しない一因にコンビニのPB販売の広がりがありそうだ。かつて間に合わせ用の4ロールしか販売していなかったが、昨年あたりからパルプ製12ロールのPB商品を置き始めた。製造元は王子ネピア。セブンイレブンの2万店舗、ローソンの1万4000店舗で売り出され、消費者が手軽に日用品を購入できる機会を提供している。
しかも今のコンビニに従来のような割高感はない。価格は297円(税抜き)とあって、東京圏で1日1個は売れるとの話もある。1日1個売れるだけで、年間1200万ケースだ。何より全国一律の価格で売り出されているインパクトは計り知れない。逆に小売店頭の特売セールやチラシによる吸引力は薄れてきた。コンビニの発想転換が消費者の行動を変え、製品の価格指標すら変えつつある。
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