▼セブン&アイHDが仕掛けるオムニチャネル戦略。コンビニやスーパーの実店舗、ネット通販などを通じ、あらゆる機会でいつでも同じ商品が買えるというものだ。古紙回収も同様の考え方で、行政収集、集団回収、店頭回収、無人回収…というように、多様な回収チャネルを備えて、回収機会を捉える動きが定着している。
▼ところで、同社の鈴木敏文前会長による突然の辞任劇。もともと記者志望で出版取次のトーハンからの転身は有名な話。今でも取締役副会長に就き、セブンイレブンの店舗網が雑誌の重要な販路になっていた。今後、鈴木氏の影響力がなくなれば、雑誌が店頭から消える可能性もあるだろう。コンビニの売上に占める書籍・雑誌の比率はわずか二~三%。陳列や返本にも手間がかかり、より高付加価値の商品棚にいつ変わっても不思議ではないからだ。
▼一方で、コンビニ業界はフランチャイズオーナーの処遇や売れ残り商品の価格設定を巡って係争が絶えない。一律二十四時間営業の是非、大量の食品廃棄など議論の余地ある問題も抱える。しかし、大手マスコミはこうした問題をほぼ黙殺している。雑誌や新聞の強力な販売網にメディアも萎縮してきたのだろうか?だとすれば、簡単に雑誌棚が姿を消すこともないだろう。
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