2004年4月19日 オピニオン » 587号

コラム「虎視」 587号

コラム「虎視」

▼広島市が事業系紙ごみの清掃工場への搬入規制に乗り出した。同時に搬入料金の値上げも検討していたがこれは見送られ、来年度以降となるもよう。広島市の事業系ごみの搬入料金は現在キロ8円。搬入料金とは事業所が直接、あるいは市の許可を受けた一廃業者が清掃工場に持ち込む時に徴収される料金である。この搬入料金が高ければ事業系ごみの減量・リサイクルが進む。名古屋市が4月から10円アップし、キロ20円にしたことはすでに報じた。

▼本紙が582号で推定した14大都市の平成14年度の事業系紙ごみは268万トン。事業系ごみの47%が紙ごみという横浜市の物差しを利用した。このデータは横浜市の大規模建築物のごみの組成分析による。ごみの品目毎に発生・再資源化・廃棄の数量が集計されている。

▼それによると、紙類の場合、発生の組成と廃棄の組成が大きく違う。紙類のうち新聞、雑誌、段ボールは大半、再資源化されているからだ。廃棄の組成によると紙類は29%だった。ただ大規模建築物ほど中小建築物での紙ごみの再資源化が進んでいるとは思えないので、発生の組成の47%と廃棄の組成の29%の中間値38%を物差しとすると、14大都市の事業系紙ごみは216万トンに。

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