▼今年で10年目を迎えるため、容器包装リサイクル法の見直し作業が昨年から進められている。ヒヤリングによる関係者からの意見聴取のそのひとつ。10年も経過すると、制度や法律にもほころびが目立つ。しかし、いったんできあがると、容易に是正しないのが日本の行政の欠点でもあるが。
▼例えば現行の容リ法では①紙製容器包装がほとんど集まらない②プラ容器の再商品化手法として固形燃料化を含めたサーマル手法が認められていない③リサイクルに熱心な自治体ほど資源化貧乏になる、などなど問題点が山積している。自治体の資源化費用を補填する仕組みができれば、リサイクルに熱心な自治体はもっと報われるだろう。
▼今回、小田原市に二見が古紙問屋としては初めて食品廃棄物リサイクル施設を稼働させた。こうした施設が全国に立ち上がってきているのは、01年に施行された食品リサイクル法がある。処理方法は高温発酵によるだけでなく、オートレム方式(廃棄物を油分と混ぜて減圧、水分を除去したあと脱油)やバイオガス化など多様である。容リ法や食リ法を含めた各種のリサイクル法ができたことで、急速なリサイクル社会が到来し、企業にビジネスチャンスを拡げていることは容易に想像できよう。
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