
▼4面の価格表のように静岡の荷渡し条件が着値で関東相場より段ボール、新聞、雑誌ともに2円高い。店頭というのは問屋の置き場渡し、着値は工場持ち込み価格だから運賃が別途にかかる。運賃分が高いのは当然なのに、なぜ静岡だけ価格表にわざわざ着値表示されているのかと不思議に思う読者もあるだろう。
▼理由は静岡が製紙のメッカで、地元の問屋が地元の製紙会社に販売する場合も着値取引が習慣になっているからだ。地元なのに2円も運賃を払うとは。このため、着値を店頭に切り替えたい(安く買いたい)との潜在的意識がメーカー側にあり、この問題はしばしば蒸し返されてきた。
▼静岡、とくに富士地区は製紙のメッカ。中小の板紙や家庭紙メーカーが数多く軒を並べる。これらの製紙会社に古紙を供給してきたのが産地問屋だが、地元では古紙が集まらない。古紙が集まる関東などの他地区から手配し、供給責任を果たしてきた。こうした歴史的背景があり、着値が習慣化してきたといえる。
▼富士市にはヤードを持つ古紙問屋が20ヵ所以上もある。人口24万人の富士市にこれだけヤード数が多いのは、産地問屋としての機能があったから。しかし中小製紙の数が減り、いまこの機能が問われている。
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