2005年9月19日 オピニオン » 656号

コラム「虎視」 656号

コラム「虎視」

▼都道府県別の古紙ヤードマップを作成しているが、現在、中四国地区を調査中。これまでの調査で分かったことは、ベーラーを設置した古紙ヤードは人口8.5万人に1ヵ所ぐらいあるということだ。日本の人口は1億2,600万人なので、全国に1,500ヵ所近い古紙ヤードがありそうだ。

▼調査前は人口密集地ほどヤード密度(人口をヤード数で割る)も高いと思っていたが、これまでの調査ではヤード密度がもっとも高いのは鳥取県だった(4万7,000人に1ヵ所)。鳥取県はもっとも人口が少ない県である。逆にヤード密度が低いのは千葉県の13万3,000人に1ヵ所だった。地元の大手、佐久間さんの指摘によると、本紙が5ヵ所ほど脱落していたので、もっとも低いのは13万1,000人に1ヵ所の奈良県になった。遺跡が多く、工業用地や準工業用地が少ないためか。

▼ヤード数はやはり人口密集地に多く、トップは東京都で2位は大阪府、3位は埼玉県だった。このような古紙ヤードは、自治体が古紙の分別収集を始める時、受け皿ヤードになっているケースが多い。しかし、広島市は市が自らリサイクルセンターを作り、ビン、缶、古紙を持ち込んでいる。必ずしも既存の古紙ヤードが自治体に利用されているわけでもない。

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