▼関東地区の段ボール古紙価格の建値が動いたのは04年の年初。2年ぶりで今春、建値が動きそうで(すでに動かした大手もある)動けば二桁価格に回復する。振り返ると、段ボールの問屋店頭価格が二桁台だったのは1997年まで。以後、二桁価格はなく、実に9年ぶりの復帰になる。
▼段ボール価格は過去、鉄スクラップ価格と似た動きをしてきたが、ここ3、4年は鉄スクラップ価格がトン2万円(キロ20円)を行ったり来たりするほど上昇したのに対し段ボールの上値は重く、両品種の乖離が目立つようになっていた
▼ところで中国の昨年の古紙輸入量は1,700万トン。前年比470万トン増。このうち段ボールは半分を占め、892万トンで315万トン増。驚異的な輸入増にもかかわらず、段ボールの国際相場は比較的落ち着いている。これは日米欧の需給ギャップが拡大し、各国とも輸出余力が増大しているからであろう。
▼今年の中国の古紙輸入量が一気に2,000万トンに達するのか、それとも勢いが鈍るのかどうか。日米欧の需給ギャップの拡大だけでなく、各国とも輸出に占める中国のウェートが高いことも、価格が安定している(輸入量が多く、価格の主導権が中国側にある)要因かもしれない。
2024年10月21日
コラム「虎視」
中国の上海を拠点として企業・消費者向けにネット販売やその支援、コンサル業務を行っているセールス・インチャイナ㈱[...]
2024年10月14日
コラム「虎視」
ピューリッツァ賞作家であるハルバースタムによる「ベスト&ブライテスト」という本がある。泥沼化したベトナム戦争に[...]
2024年10月07日
コラム「虎視」
物心付いた時から毎年、年賀状を出していたが、5年前に出すのを止めた。会社関連も2年前から止めて、勝手ながら紙面[...]
2024年09月30日
コラム「虎視」
福田三商はM&Aで大きくなった古紙問屋で、元々は福田紙原料と三商紙業(福田紙原料と鈴六商店の合弁)が合併して6[...]