▼日本製紙は第二次中期経営計画(06年度から08年度の3年間)で、業界トップのDIP(脱墨古紙パルプ)設備能力を現在の日産4,675トンから800トン増強し、5,475トンにすることを明らかにした。ただ石巻工場の400トン(来年秋稼働予定)以外の岩沼、八代、釧路についての増強内容は明らかにされていない。噂のあった岩国工場でのDIP設備の新設は見送られた。
▼洋紙を生産する大型工場の多くにDIP設備が導入されている。各種の洋紙への古紙配合が狙いだ。年産50万トン以上の大型工場でDIP設備が導入されていないのは、前述の岩国(山口、72万トン)、王子製紙・米子(鳥取、51万トン)。使用しているが古紙配合率の低い工場としては、北越製紙・新潟(新潟、92万トン)と三菱製紙・八戸(青森、79万トン)がある。
▼北越製紙は08年末完成予定で35万トンの軽量コート紙マシンの増設を決めた。日本で年産100万トンを超える洋紙工場は、大王・三島(愛媛、150万トン)と王子・苫小牧(北海道、124万トン)のみ。両工場に次ぐ規模を誇るだけに、DIP配合増の動向が注目される。ちなみに日本の洋紙への古紙配合率はおよそ37%である。
2021年01月25日 コラム「虎視」 かつて静岡県袋井市にあった鉄スクラップと古紙を扱う問屋が面白い取組みをしていた。約230トンのCO2排出権を購[...]
2021年01月04日 ちょっとブレイク 昨年はコロナ禍の影響により、3月からほぼ世界中のサッカーリーグが中断となった。欧州の5大リーグでも同様の措置が[...]
2020年12月21日 コラム「虎視」 深刻なコンテナ不足が続いている。海上運賃は2〜4倍まで値上がりし、古紙の輸出価格はドル立てのオファー価格が上昇[...]
2020年12月14日 コラム「虎視」 東南アジアでは、繊維が長く歩留まりが良い米国古紙がファーストチョイスで、次いで品質は低いが価格の安い欧州古紙。[...]