2006年7月3日 オピニオン » 695号

コラム「虎視」 695号

コラム「虎視」

▼今年10月から人口147万人の大都市・京都市でも家庭ごみの有料化が実施される。東京23区の特別区を含めた16大都市では北九州市、福岡市に次いで3番目となる。これまで有料化に踏みきった自治体の報告をみていると、実施前の年に比べて家庭ごみが2割前後、減少している。

▼京都市のごみ量(排出量、14年度)は72万トン。内訳は家庭系が32万トン、事業系40万トン。観光都市・京都市としては家庭ごみの減量もさることながら事業系ごみの多さが気になるところ。家庭ごみが1年後に仮に2割減ったとすると、6万4,000トンの減少になる。京都市は4月から市内全域でプラ容器の分別収集を実施しており、減少する主力ごみは当然、プラ容器ということになろう。

▼紙ごみはどうか。京都市は集団回収に助成していないし、古紙の分別収集の計画もない。集団回収はかなり壊れており、それをカバーしているのがちり紙交換だ。いまだちり紙交換が健在な大都市は京都市くらいであろう。ちり紙交換と家庭ごみの有料化という奇妙な?組み合わせが実現する。家庭ごみから紙ごみが分別されてちり紙交換に回ると、回収される古紙も増える。現在の推定回収量(家庭系古紙)は月3,500トン。どこまで増えるか。

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