▼生協、デパート、スーパーコンビニなどの量販店の店頭に、牛乳パックや缶やペットボトルなどの回収ボックスが設置されている。消費者が空になったこれらの容器を洗って、回収ボックスに持ち込むことでリサイクルされる。店頭回収と呼ばれる方法で、集団回収や分別回収(行政回収)と並ぶ、これら容器の回収の三本柱のひとつになっている。
▼配送センターを持つ大手量販店ではこうしたリサイクル品を持ち込んでプレス加工したりしている。ベーラーが設置されている配送センターも珍しくなくなった。しかし、札幌市に本社を構え、道内だけで900店舗を持つ大手コンビニのセイコーマートは配送センター内にリサイクル施設を作り、ベーラーを設置して段ボールのプレス品を中国などに輸出しているという。
▼これだけでも驚いたが、セイコーマートは8月下旬から新聞、雑誌、段ボールの店頭回収を始めた。新聞1部、雑誌1冊、段ボール1枚からでも回収しますというもの。もちろん、金銭や景品などは付かない。北海道の古紙は回収率が低い。集団回収が伸び悩み、分別収集の普及が遅れているのが原因。ただ家庭ごみを有料化した自治体が多い。コンビニの古紙回収に消費者が協力する環境が整っているので、普及するかも。
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