
古紙回収業者にとって、古紙以外に扱っている3大資源物と言えば、アルミ缶・PETボトル・古着である。この中でもアルミ缶と古着は専ら物なので、以前から扱っている業者が多く、扱いやすい品目だと言えるだろう。特に近年は、古紙の扱い量減少を他の資源物で埋める業者が多く、その筆頭が先に挙げた3品目である。
▼そのアルミ価格が急落している。これはトランプ大統領による輸入関税政策による影響が大きい。日本から米国への輸出では、最も輸出額が大きいのが自動車で、24%を占めている。また自動車部品も5%あるので、足すと29%になる。この自動車輸出において、トランプ大統領が言及した日本からの輸入関税24%を課せられるとなると、大きな痛手となる。多くの自動車メーカーは、現在は情勢を見ながら生産調整に入っており、アルミや金属価格の低下を招いている。
▼LME(ロンドン金属取引所)によると、アルミの年平均価格の最高価格は22年の2705ドル。当時はロシア・ウクライナ戦争の勃発によって高騰した。今年は2600ドル台が続いていたが、4月に300ドル弱下落した。古紙・PETボトル・古着価格も下落しており、トランプ余波はしばらく続くだろう。
2025年11月17日
コラム「虎視」
25年9月8日、都市対抗野球で王子が三菱自動車岡崎を決勝で下し、04年以来、21年ぶりの優勝を飾った。決勝の舞[...]
2025年11月17日
ちょっとブレイク
今年のワールドシリーズは歴史に残る戦いだった。普段はメジャーリーグをそれほど観ない人も、今回はTVの前で応援し[...]
2025年11月10日
コラム「虎視」
これまで中国の製紙・古紙の情報を得ていた中国版RISIのUMPAPERが、今年9月に中国から撤退した。8月末に[...]
2025年11月03日
コラム「虎視」
前回古紙ヤードマップを発行したのが2020年5月だが、この5年の間に古紙を取り巻く状況は一変した。
[...]