
▼新聞、雑誌、段ボール、紙パック以外の古紙である雑がみを分別収集(行政回収)する自治体が増えている。川崎市も11月から川崎区と幸区のモデル地域で雑がみ(市は難再生古紙と呼んでいる)を週一回分別収集する。市によると収集する対象は包装紙、コピー用紙、ポスター、封筒、紙皿、はがき、感熱紙、チラシなど。紙製容器包装だけでない拡がりをもっている。
▼市は昨年末から今年初めにかけての2ヵ月間、集合住宅の2ヵ所でテスト回収を行い、1日1世帯109グラムが集まったという。月にして3キロ、年間では36キロも集まる計算だ。家庭から排出される雑がみの数量の多さに驚く。というのも昨年度の川崎市の古紙の集団回収量は1世帯当たり年間86キロ。雑がみだけの分別収集で集団回収量の4割も集まる計算になるのだから。
▼他方で、東京都中野区のように普及していた行政回収を停止し、週1回の集団回収に集約するという自治体も現れた。集団回収を週1回実施することで、低迷していた集団回収が活性化するからだ。横浜市で昨年の集団回収量が飛躍的に伸びた背景には、週1回実施という頻度が大きな要因を占めた。二本立てか集団回収の復権か、古紙回収の選択肢が多様化しつつある。
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