▼2001年から05年にかけて、5年間に古紙の回収率が9.6ポイントも伸びた。06年の回収率は72.4%だったが、後半も同じように伸びると2010年の回収率は80%台に達するだろう。91年から00年までの10年間に回収率が6.9ポイントしか伸びなかった。大きな相違だ。
▼これを数量でみると、前者は5年で320万トン増。後者は10年で366万トン増。90年代の2倍近い古紙の回収増が見込まれる。当然、需給ギャップも拡大するが、中国という巨大な胃袋が控えているので、需給ギャップ分が輸出に回り、売り先に困ることはないだろう。
▼家庭の古紙の回収形態がちり紙交換から集団回収へ、さらに集団回収から行政回収(分別収集)に移行するかとみられたが、現在、これらの回収方法が混在している。加えて新聞販売店回収、拠点回収(公共施設にボックスなどを置き、行政が回収)、店頭回収(生協やスーパーの店頭に置いた回収ボックスで回収)もあり、多様な回収方法が回収増を推進してきた。
▼流しのちり紙交換が淘汰され、集団回収もその役割を終え、行政回収だけになってしまうと、日本の古紙回収意欲は活力がそがれる。多様な回収方法は回収増の可能性を秘めているわけだ。
2024年04月22日
コラム「虎視」
財務省の貿易通関統計によると、日本から古紙パルプの輸出量が急増している。昨年半ばごろから増え始め、直近の24年[...]
2024年04月15日
コラム「虎視」
日本容器包装リサイクル協会の発表によると、今年度の市町村からの紙製容器包装の引き渡し予定量は1万4千トン。ピー[...]
2024年04月08日
コラム「虎視」
受験シーズンが終わって新学期が始まる。受験前は、縁起が悪い言葉を避ける必要がある。このタブーの言葉のことを忌み[...]
2024年04月01日
コラム「虎視」
ドジャース・大谷選手の通訳の水原氏が違法なスポーツ賭博を行い、大谷選手の資金を流用したとして刑事告訴された。こ[...]