▼中国の二大板紙メーカーであるナインドラゴンとリー&マンは日本における古紙調達が対照的。前者は古紙調達の窓口会社である子会社・米国チュンナムが直接、古紙問屋から購入。ただ日本事務所がなかったが、近く東京都中央区に開設する。一方、リー&マンは日本の商社、日商岩井紙パルプを主力窓口にして古紙を買い付けている、いわば商社依存の手法に徹している。
▼両社はこれまで日本から段ボール古紙を月間3万トン~5万トン購入。月平均4万トンとみると年間で48万トン。昨年の中国への段ボール輸出量が167万トンだったから、両社のシェアは29%。今年から来年にかけて両社は年産600万トンの板紙設備の大増強を予定しており、古紙輸入の増大は必死。どこまでシェアアップするか。
▼中国の今1月の古紙輸入量をみると、過去最高の195万トンになった。このうち段ボールは109万トン。国別にみると昨年から大きく増えているのは米国と欧州。欧州でも英国で、1月は段ボール13.7万トン、古紙全体で25万トンになり、国別輸入でついに日本(24万トン)を上回った。昨年の日本は米国に次ぐナンバー2だったが、今年は年間でも英国に追い抜かれるのかどうか、2月以降を注目したい。
2025年06月30日
コラム「虎視」
2015年に日本マテリオと共催して、古紙ジャーナル韓国ツアーを開催した。
▼その時に家庭紙メ[...]
2025年06月23日
コラム「虎視」
韓国には業界紙というものが存在しないという。その理由は主に3つある。
▼①そもそも各業界[...]
2025年06月16日
コラム「虎視」
日本には売上高1兆円超の上場企業が177社ある。その顔ぶれの変化は産業構造の移り変わりを映す。近年ではキーエン[...]
2025年06月09日
コラム「虎視」
各国の新聞用紙生産量は、ピーク比で米国は95%減、中国85%減、韓国77%減、日本は60%減。世界中どこを見渡[...]