
▼1970年代から80年代の前半にかけて、日本の古紙市況には大きな山が4つもあった。そのうち2つの山では主要三品(新聞、段ボール、雑誌)がキロ50円を超える高値(問屋の売価)が出現した。当時、家庭古紙を回収する主役はちり紙交換業者で日本列島をちり紙交換車が走り回っていた。ところが80年代後半に入ると山らしい山がなくなり、2000年初めまで右肩下がりの市況が続く。火山に例えれば休火山になったようなものだろう。
▼この古紙市況に転機が訪れつつある。きっかけは中国製紙産業の驚異的な設備増強である。20年周期で古紙市況が新たな局面に入ったとみると、2000年代後半から2010年代前半にかけて、大きな山がいくつか出現するかもしれない。当然、市況の牽引役は輸出価格となろう。
▼と同時に集めたものが売れる時代になると、いかに集めるか、いかにごみを減らし分別するかに各社が創意工夫し、知恵を絞るようになるだろう。家庭古紙の回収も、主役がちり紙交換から集団回収や行政回収に移り、新聞販売店回収も首都圏だけでなく全国的に拡がってきた。つまり価格が回復してくると、いろんな回収方式が可能になり、相乗効果で全体の回収率が一段と高まるとみたい。
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